ネットワークエンジニアとして活躍するにあたり、いくつか習得しておくべきスキルがある。当然だが、ネットワークシステムの設計や構築、運用、保守、監視といった業務に関する知識の習得は欠かせない。ルーターやスイッチなどのネットワーク専門機器を操作するため、そうした周辺機器の専門知識やスキル、通信技術が求められる。高度なネットワークスキルと同様に重要なのが、セキュリティの知識である。近年では、第三者によるサイバー攻撃やデータ破壊、データの抜き取りなどのネットワークを通した犯罪が、さまざまな手法を用いて実行されている。結果、厳重なセキュリティの網を擦り抜けて、深刻な損失となってしまうケースも少なくない。そうした重要なデータを守るためのセキュリティの知識や、外部からの不正アクセスを防ぐためのセキュリティの実装スキルは、ネットワークエンジニアならば確実に得ておくべきだと言えるだろう。
加えて、顧客のニーズを的確に捉えるためのヒアリングスキルや、分かりやすく解説するためのプレゼンテーションスキル、スムーズに話をすすめるためのコミュニケーションスキルも必要とされる。ほかのメンバーと円滑にプロジェクトをすすめるためのマネジメントスキルも習得しておきたいところだ。ネットワークエンジニアには、高度なネットワーク関連の知識やノウハウ以外にも、こうしたヒューマンスキルも求められるシーンが多い。そのため、常に上昇志向を持ち、キャリアアップを視野に入れて現場で求められるさまざまなスキルの習得に励むことが大事だ。